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スタッフ・庄子の展覧会レビュー #003 – なにかがレトロになること

こんにちは、スタッフ・庄子です。
期末テストを倒しまして、やっと部屋の外に出られました!

ということで、六本木のギャラリー・DESIGN HUBで行われている「デジタルメディアと日本のグラフィックデザイン その過去と未来」に行ってきました。
あまりデジタルメディアには興味がなかったのですが、行ってびっくり。
そこにある歴史の長さと深さに、圧倒されてしまいました。

会場はパソコンで埋め尽くされていました。

最新のiMacから、初期のMacintoshまで、それはもうMacの歴史をともに辿るくらいの勢いで、埋め尽くされていました。
そしてそれぞれのパソコンはしっかり現役で動いており、販売されていた当時のゲームで遊んだりツールで遊んだりすることができるようになっていたのです。

そのときは最先端と言われていたさまざまなメディア。
いまでは当たり前で、というかもっともっと性能がよくて、生活に欠かせない、そんなメディアがたくさんありました。

たとえば日本ではじめての電子書籍だったり、岡崎京子展のデジタル図録だったり、荒木経惟のデジタル写真集だったり。
どれもが鮮明でない、ブラウン管独特のまるみを帯びた画面のなかで、解像度の低いちりぢりのドットのなかで、せいいっぱいに輝いていました。
せいいっぱいというのは、おかしいのかもしれません。
いまわたしたちが、とても性能のいいパソコンだったりスマートフォンだったりを使っているから、そう思うのです。
当時はそれが、最先端で最高品質だったのです。

会場にあるものすべてが〝レトロ〟に見えて、歴史の産物ではなく、〝そういうアート〟に見えてきてしまう。
それらを享受していたはずのすこしまえのわたしも忘れて、「こんなのよく使えるな」と思ってしまう。

きっとたぶんいまこうやって使っているMacBookも、いつか〝レトロ〟になるんだろうなあと思いながら、これを書いています。

 


デジタルメディアと日本のグラフィックデザイン その過去と未来
2016年1月29日(金)-2016年2月14日(日)
@DESIGN HUB
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